- ■商品簡素化、顧客の信頼獲得
6月末の株主総会後の取締役会で、社長に就任する共栄火災海上保険の荒川勝利専務に、就任にあたっての抱負と経営の課題などを聞いた。(三塚聖平)
−−社長就任の抱負は
「平成18年度から始まった3カ年中期経営計画『共栄アドバンスプラン』では、社会から信頼され、高収益性の特色ある損害保険会社を目指すと位置づけた。私が社長になっても、この目標を軸に事業を展開する。ただ、ここ数年は保険金と保険料に関する問題で顧客の信頼を損なっている。問題を再発させない仕組みの構築は完了したが、今後はこれを定着させて再び同じことを繰り返さないことで信頼の獲得を図る」
−−具体的な対応策は⇒
保険ランキング 「商品の複雑さが問題の一因だったとの反省から、主力の自動車保険の商品改定を今秋行う。必要性の薄い特約の廃止など商品を簡素化させる。また、販売面でも代理店で顧客と実際に接する募集人に対し、商品教育などに力を入れる」
−−特色ある販売チャンネルを展開しているが
「創立以来、農林水産業協同組合や信用金庫・信用組合、生活協同組合などの協同組合・協同組織を販売の基盤としている。他社にない当社最大の強みで、諸団体の要望に応えつつ一層の関係強化を図りたい。損保業界は自動車保有台数の減少など厳しい環境にあるが、この基盤を掘り起こせば成長の余地は大いにあると考える。現在は全売り上げのうち協同マーケットの割合は36%だが、これを半分程度に引き上げたい」
−−農業協同組合(JA)に対する取り組みは
「全国共済農業協同組合連合会(JA共済連)と一体となった事業運営をより一層強化させる。17年の農協法改正を受け、JA本体の代理店委託とJA職員の募集人登録を積極的に進めている。5月1日で全国に786あるJAのうち729を代理店登録しているが、さらなる拡大を目指す」
−−富国生命保険と合弁の生保子会社を運営している⇒
保険ニュース 「子会社の『共栄火災しんらい生命保険』の株式の80%を富国生命が取得し、2月から『フコクしんらい生命保険』と改称して信金を主力とした銀行窓販事業を行っている。銀行窓販の重要度は高まっているが、当社だけでは信用金庫などへの生保商品の提供で十分な力を発揮できないと考えた。富国生命とは信金市場で長年良好な関係を築いており、両社の強みを生かした事業を行うことが顧客ニーズに合致すると考えた」
共栄火災海上保険次期社長・荒川勝利氏に聞く(Yahoo!ニュースより)
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