保険情報

• 損害保険大手６社が１９日発表した平成２１年９月中間連結決算は、自然災害が少なく保険金支払いが想定を下回り、６社すべての最終利益が前年を上回った。０９年３月期決算では、世界的な金融危機の影響で全社が経常赤字に陥ったが、株価の回復で資産運用も安定し、損保の経営は一時の不安定な状態からは脱した格好だ。

　ただ、売上高に当たる正味収入保険料は、自動車保険が自動車販売不振で減少したほか、住宅着工件数も伸び悩み、火災保険も不振。海外企業の買収が寄与した東京海上ホールディングス（ＨＤ）を除く５社が前年水準を下回り、損保業界の厳しさは続いている。

　損保業界は再編が進んでおり、大手６社は来春、３グループに集約される見通し。現在、最大手の東京海上の最終利益は前年同期比で約３・９倍の７１２億円。来年４月に統合する三井住友海上グループホールディングス、あいおい損害保険、ニッセイ同和損害保険（単体）の純利益を合計すると７７４億円となり、東京海上を上回った。

　主力の自動車保険について損害保険ジャパンの山口裕之常務執行役員は「自動車の販売台数が低迷し市場も縮小する中、保険契約も減少を見込まざるをえない」と指摘。景気低迷に加え、少子高齢化で国内損保市場は縮小している。コスト削減や販売網強化でどこまで相乗効果を出せるか。再編後の各社の成長戦略が問われている。
損保大手６社９月中間　最終益、前年上回る(Yahoo!ニュースより)

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